2013年05月20日
◆パウロ・コエーリョ祭り
「ベロニカは死ぬことにした」 江口 研一 訳 (角川文庫)
友人から借りて読みました。
パウロ・コエーリョ。「アルケミスト」という小説で有名です。
アルケミストは数年前に読みましたが、他の作品に手を出すまでには至りませんでした。
「ベロニカ…」は映画にもなっているらしいけど、本を貸してくれた友人の評価も低く、またネットで見る情報にも「?」と思うので、見ないでおこうと思います。
前半の内容と淡々とした調子に、読んでいて欝な気分になりました(笑)
が、中盤以降の展開の勢いと、最後のどんでん返しとで、「そーきたかw!」と思わされました。
テーマはね、ちょっと直球すぎ?って思いました。正直言うと。
そうなんだけどさー。直球すぎて押し付けがましさを感じるというか。
でも、そういうことなのよね~とは思う。
で。
私の中でパウロ・コエーリョ祭りが始まるきっかけになった本です。
この本がなかなか面白かったということも勿論ですし、
あとがきでこの作者の書いているほかの本のタイトルを見たから。
*****
「星の巡礼」 山川 紘矢・亜希子訳 (角川文庫)
私は図書館で借りたので、地湧社のハードカバーで読みました。
その本がこの「星の巡礼」。
ちょうど最近、ある人のサンティアゴ巡礼路を歩いた記録を読んでいました。
木村岳人「閑古鳥旅行社」 http://kankodori.net/index.html
>旅行記>サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼 http://kankodori.net/travel/011/index.html
とっても長い記録ですが、私はこの記事をコツコツ読み続けていました。
その同じ道を、作者パウロ・コエーリョが歩いたときのことを題材にした小説です。
まーつまり、サンティアゴ巡礼路にはまっていたわけですよ。私は。
それを扱った本なら読まないわけにはいきません。
パウロ・コエーリョの処女作だし。
で。パウロ・コエーリョにも更に深くはまった、と。
この作品、好きです。
何がどう好きなのか、書くのが難しいのですが。
ひとつは、単純じゃない感じが好き。
「ベロニカ…」で感じた、テーマの押しの強さが…ない?のか?
いや、直球なんだけど、色々なことが重層的に出てくるというか、複雑っぽい感じがイイ(笑)
何がどう複雑なのか、本当に複雑なのか、実はよく分かってないんだけど、まー、そんな感じなんですよ。
あとは、主人公(パウロ)の人物像が良い。
弱さと欠点が共感できるというか、その完全じゃない感じにリアリティーがある。
そして、詳しくは書かないけど、
今の私の求めていることにビンゴなメッセージを含んでいたから。
詳しく書かないのは、大したことじゃないんだけど、ものすごく長くなりそうなのでw
(いつか書くかもwww)
その巡礼路への憧れもあり、
上記のHPの記事と、巡礼ガイドブックを見ながら、主人公の歩みをよりリアルに確認すべく、再読しましたよ。
私にしては珍しく、じっくり読んだ本になりました。
*****
「ブリーダ」 木下 眞穂訳 (角川文庫)
これも、私は図書館のハードカバーで読みました。
魔術を学びたいという、若い女性のお話。
ふむ。面白い。
って感じ?
「星の巡礼」ほどは感動しなかったんですけど、
男女の愛情の物語としての面白さが、私に響いたところです。
ここに出てくる男魔術師が、かっこいいっていうんじゃないけど、良いキャラで!くぅ!
パウロ・コエーリョの作品は、後半の盛り上げ方というか、読者を引き込む展開が共通かなって感じました。
この作品の、魔術師と主人公の関係の変化と、サバトのシーンとは、
どんどん密度が上がって行く感じで良いです。
*****
「ヴァルキリーズ」 山川 紘矢・亜希子訳 角川書店
結構新しい作品かと思いきや、
この著者の作品としては古いものみたいで、
「星の巡礼」「アルケミスト」「ブリーダ」につぐ4作目。
なかなか日本語訳のOKが作者から出なかったそうで、日本発行はこの3月。
これも、著者自身の体験を記したもの。
私、この著者の作品は、純粋な小説よりも、著者自身の体験を記したものが好きみたい。
これも、かなり好き。
体験記のほうが、人物が魅力的なんです。多分。
この作品のパウロも素敵なんだけど、今回はなんと言っても、奥さんのクリスがいい!
どこがどういいのか、まだまとまっていない。今読み終えたところなのでw
この作品は、女性性(???)について色々感じます。
あと、北アメリカの砂漠の描写がまたいいんだな。
この時期のこの著者の作品は、魔術てんこ盛りです。
秘密結社(?)とか、呪文とか、儀式とか。
そこに拒否感を感じる人にはきついかも。
でも、オカルト好きなら、それも楽しめる要素になります。
あと。キリスト教や聖書の基礎知識がないと理解が難しいところがあるな~
聖書の語句を引用されても、どうしても理解が浅い。気がする。
キリスト教圏の人が書いたものを読むときいつも思うことですが。
そんで、思いつつもずっとキリスト教への理解は進んじゃいませんが。
*****
今図書館で借りているのはここまで。
返却期日までに読めてよかったw
次はどうしようかな~
もう少しこの著者の作品も読んでみたいし、
著者へのインタビューが本になっていて、それも面白そうだし(図書館にあるかどうかは不明)、
でも、サンティアゴ巡礼路を扱った他の作品も読みたいし、
そのほかにも興味があって本を読んでみたいテーマもあるし。
楽しく迷ってみます^^
友人から借りて読みました。
パウロ・コエーリョ。「アルケミスト」という小説で有名です。
アルケミストは数年前に読みましたが、他の作品に手を出すまでには至りませんでした。
「ベロニカ…」は映画にもなっているらしいけど、本を貸してくれた友人の評価も低く、またネットで見る情報にも「?」と思うので、見ないでおこうと思います。
前半の内容と淡々とした調子に、読んでいて欝な気分になりました(笑)
が、中盤以降の展開の勢いと、最後のどんでん返しとで、「そーきたかw!」と思わされました。
テーマはね、ちょっと直球すぎ?って思いました。正直言うと。
そうなんだけどさー。直球すぎて押し付けがましさを感じるというか。
でも、そういうことなのよね~とは思う。
で。
私の中でパウロ・コエーリョ祭りが始まるきっかけになった本です。
この本がなかなか面白かったということも勿論ですし、
あとがきでこの作者の書いているほかの本のタイトルを見たから。
*****
「星の巡礼」 山川 紘矢・亜希子訳 (角川文庫)
私は図書館で借りたので、地湧社のハードカバーで読みました。
その本がこの「星の巡礼」。
ちょうど最近、ある人のサンティアゴ巡礼路を歩いた記録を読んでいました。
木村岳人「閑古鳥旅行社」 http://kankodori.net/index.html
>旅行記>サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼 http://kankodori.net/travel/011/index.html
とっても長い記録ですが、私はこの記事をコツコツ読み続けていました。
その同じ道を、作者パウロ・コエーリョが歩いたときのことを題材にした小説です。
まーつまり、サンティアゴ巡礼路にはまっていたわけですよ。私は。
それを扱った本なら読まないわけにはいきません。
パウロ・コエーリョの処女作だし。
で。パウロ・コエーリョにも更に深くはまった、と。
この作品、好きです。
何がどう好きなのか、書くのが難しいのですが。
ひとつは、単純じゃない感じが好き。
「ベロニカ…」で感じた、テーマの押しの強さが…ない?のか?
いや、直球なんだけど、色々なことが重層的に出てくるというか、複雑っぽい感じがイイ(笑)
何がどう複雑なのか、本当に複雑なのか、実はよく分かってないんだけど、まー、そんな感じなんですよ。
あとは、主人公(パウロ)の人物像が良い。
弱さと欠点が共感できるというか、その完全じゃない感じにリアリティーがある。
そして、詳しくは書かないけど、
今の私の求めていることにビンゴなメッセージを含んでいたから。
詳しく書かないのは、大したことじゃないんだけど、ものすごく長くなりそうなのでw
(いつか書くかもwww)
その巡礼路への憧れもあり、
上記のHPの記事と、巡礼ガイドブックを見ながら、主人公の歩みをよりリアルに確認すべく、再読しましたよ。
私にしては珍しく、じっくり読んだ本になりました。
*****
「ブリーダ」 木下 眞穂訳 (角川文庫)
これも、私は図書館のハードカバーで読みました。
魔術を学びたいという、若い女性のお話。
ふむ。面白い。
って感じ?
「星の巡礼」ほどは感動しなかったんですけど、
男女の愛情の物語としての面白さが、私に響いたところです。
ここに出てくる男魔術師が、かっこいいっていうんじゃないけど、良いキャラで!くぅ!
パウロ・コエーリョの作品は、後半の盛り上げ方というか、読者を引き込む展開が共通かなって感じました。
この作品の、魔術師と主人公の関係の変化と、サバトのシーンとは、
どんどん密度が上がって行く感じで良いです。
*****
「ヴァルキリーズ」 山川 紘矢・亜希子訳 角川書店
結構新しい作品かと思いきや、
この著者の作品としては古いものみたいで、
「星の巡礼」「アルケミスト」「ブリーダ」につぐ4作目。
なかなか日本語訳のOKが作者から出なかったそうで、日本発行はこの3月。
これも、著者自身の体験を記したもの。
私、この著者の作品は、純粋な小説よりも、著者自身の体験を記したものが好きみたい。
これも、かなり好き。
体験記のほうが、人物が魅力的なんです。多分。
この作品のパウロも素敵なんだけど、今回はなんと言っても、奥さんのクリスがいい!
どこがどういいのか、まだまとまっていない。今読み終えたところなのでw
この作品は、女性性(???)について色々感じます。
あと、北アメリカの砂漠の描写がまたいいんだな。
この時期のこの著者の作品は、魔術てんこ盛りです。
秘密結社(?)とか、呪文とか、儀式とか。
そこに拒否感を感じる人にはきついかも。
でも、オカルト好きなら、それも楽しめる要素になります。
あと。キリスト教や聖書の基礎知識がないと理解が難しいところがあるな~
聖書の語句を引用されても、どうしても理解が浅い。気がする。
キリスト教圏の人が書いたものを読むときいつも思うことですが。
そんで、思いつつもずっとキリスト教への理解は進んじゃいませんが。
*****
今図書館で借りているのはここまで。
返却期日までに読めてよかったw
次はどうしようかな~
もう少しこの著者の作品も読んでみたいし、
著者へのインタビューが本になっていて、それも面白そうだし(図書館にあるかどうかは不明)、
でも、サンティアゴ巡礼路を扱った他の作品も読みたいし、
そのほかにも興味があって本を読んでみたいテーマもあるし。
楽しく迷ってみます^^
Posted by カレイドスコープ みずほ at 22:27│Comments(0)
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