2012年12月13日

◆フィンランド旅行⑧ 車椅子 By wheelchair

今回の旅行は、全旅程基本的に車椅子。

しかも、旅行に出る二日前に、自分の車椅子が壊れるというハプニング発生。

フィンランド旅行⑧ 車椅子 By wheelchair

前輪がフレームごと、ぽっきりと折れて取れました。
どうがんばっても使えません。

それが三連休の初日の金曜日の夜遅く。月曜日の早朝には出発。さーどうする!?
結局ネットで見つけた、車椅子レンタルサービスに土曜日に電話でオーダーしたら即送ってくださり、
日曜日の午前中には「代車」が届きました。
ネット&宅配便、すばらしい!!

で、届いたのがこれ。

フィンランド旅行⑧ 車椅子 By wheelchair

幅が広いと私の短い手で車を回すことができないので、
お尻がはいるぎりぎりの大きさで子供用オーダー。

でも、これも実は腕が届かなかった…。
お尻もちょっと窮屈…。

昔、ディズニーリゾートで借りた子供用車椅子は自分でこげたし、幅もちょうどよかったので、
それでいけるかとおもったんだけど、
やっぱり現物見ないで頼むとそういうことあるわね…

でも、なんとか座れたので、それはよかった。

自分ではほとんど動けなくなっちゃったけど、
押す友人のためには介助者用のブレーキがあってよかった。

小さい上にコンパクトにたためるので、その点何かとよかった。
(ホテルのエレベーターがものすごく狭かったとかね。)

あと車椅子業者さんが、月曜日に私の出かけた後車椅子を持って行ってくれて、
即修理に出してくれたので、修理のために車椅子無しになる時間が最小限になったのも
ありがたかった。

何より、壊れたのが旅行中じゃなくてよかった…。

*****

JRを利用して成田空港まで行きましたが、
JRはずっと駅員さんがついてくれるので問題ありません。
スーツケース二つ押す友人は大変でしたけど。

成田空港でも鉄道駅の職員から空港職員に引き継いでくれるので、問題なし。
早いチェックインだったので、その後しばらく勝手に過ごして、指定された時間にカウンターに戻ったら、
あとは空港の職員さんがずーっと付いてくれました。
ヘルシンキなどでは、介助の人つかないでセキュリティーチェックとか出国ゲートとか通っちゃったけどね。

今回は自分の車椅子を飛行機に乗る直前まで使うことができました。
今回使った航空会社は、フィンランド航空。
以前のバージンアトランティックでは、そうするために色々手続きが面倒くさかったのに。
今回は当然のように入り口ぎりぎりまで使わせてくれて、助かりました。

ヘルシンキでの乗換えでは(自分の車椅子は荷物として預けてしまっているので)空港の車椅子を使ったけど、
これこそ大きすぎて辛かった!
外人さんどんだけ横幅あるんですかwってかんじ。

搭乗は優先的にしてくれるので、早めに搭乗ゲート前にいる必要があります。
これまた優先搭乗はらくちんでした。

あとは空港から宿泊先は送迎やホテル直通エアポートタクシーだったので、
思えば、飛行機に乗ってからは、移動には全然困りませんでした。

一番疲れたのは、帰国してからの空港~長野までの移動。
ずっと介助の人がついてくれるので、空港で両替して荷物を詰めなおしてから動く~とか
空き時間に東京駅でちょっとお弁当を見に行く~(友人が)などというのが
気楽にしにくいのです。
そのたび、介助者の人とコミュニケーションして、どこまでどういう風に介助してもらえるのか?
自由行動したい場合は、どこで離してもらって、どこに何時に行けば良いのか?そういうことを
確認しないといけない。
ついでに、私は電車の中では歩くので特別の車椅子用シートは不要なのだけれど、
ウッカリそのことを伝え忘れて、また駅員さんに手間かけちゃったり、
色々面倒でした。

勝手が分かる国内だけに、介助者の流れに乗らない独自の動きがしたくなって、面倒くさくなるのかなあ…
最後の最後で疲れていたこともあり、ちょっとイラッとしちゃったり。

でも、全体的に、「なんだ、結構大丈夫じゃん!」という感じです。

これなら、今回のように優秀な介助者(友人)がいれば、全然出かけられるじゃん!と
自信持っちゃいました(笑)

そういえば、ロヴァニエミ空港で、車椅子利用の女性が介助犬を連れて単身で飛行機に乗っていました。
か~こいい~♪

私も車椅子でもっとどんどん出かけちゃうぞ~☆と思った今回の旅行でした。

*****

ヘルシンキの町の中は、まあ、ほとんど出歩かなかったのですが、
思う以上に面倒くさかったです。

ホテルの入り口のスロープがすごい急で、しかも足元すべるから、実質車椅子押して上がれないとかね。
さらに、このホテルエレベーターがものすごく狭くて、車椅子と介助者1人でぎゅうぎゅうになるとかね。
(子供用車椅子でもまっすぐ入ったらドア閉まらない)
ホテルに隣接しているショッピングビルへのホテルからの入り口は階段だけどかね。

は。このホテルへの不満なのか!?
ホテル周りしか行ってないから、他わからないんですよ。単に。

でも、ホテルだけの問題じゃないかも…。
デパートがスキップフロアだらけで、これまた急な段差山ほどとかね。
ショッピングビルもエレベーターの場所分かりづらい!地下に行くエレベーター一台しかないってどゆこと!?とかね。.
ロヴァニエミのサンタクロース村も、田舎とはいえ一大観光地なのに、ものすごくバリアフルだった。
辛うじてエレベーターはあるけど、端っこにとってつけたようなリフトとか、入り口は段差アリの重いドアとか。
お店は結構通路狭いとか。

サンタクロース村のリフト。ずっとボタン押し続けなくちゃいけなくて、ちょっと不親切。ドアも手動。
ボタンも英語表記無しで、どっちが上のボタンなのかも分からない、フィン語の分からない私たち。

フィンランド旅行⑧ 車椅子 By wheelchair


つかね。つかね。
表示が分かりにくいんですよ。全体に、なんとなく。
フィン語でも、上向きの矢印(↑)書いてありゃあ分かりますよ。でも、ないんですよ。
街中のエレベーターもボタンがおしゃれすぎて壁と一体化しちゃって見つけにくいんですよ。
あれは、視覚障害者に喧嘩売っているようなもんですよ。

表示が分かりにくいといえば。
ヘルシンキの中央駅前の地下街?も、案内表示や地図がとっても少なくて、分かりにくいの~。
あっても、フィン語(スウェーデン語も?)だけとかね。せめて英語表記も…おねがいします…
ただでさえエレベーター分かりにくい場所にあるのに…
だから地上が雪道でも、地下はあんまり使えなかった。
どこにどうつながっているどういう地下通路なのか、よくわかんないんだもん。

フィンランド語でエレベーターのことは「Hissi(ヒッシ)」というようです。
「必死でHissiを探す」とか駄洒落っちゃいましたよ。もう。

*****

フィンランドの人は、親切でした。
ベビーカーを押しているお母さんが、声をかけてくれてスーパーの入り口まで案内してくれたり、いろんな人がドア開けて待っていてくれたり、みんな優しい!

車椅子の人も結構見かけました。
駅にいた人たち、どこをどう通ってあそこに出てきたんだろうか?
やっぱり地元の人には分かる秘密のルートがあるんだろうか?
(それじゃだめじゃん!)
そのバリアフリーに関しては文句たらたらのサンタクロース村にも車椅子ユーザー見かけたぞ?

そういう意味では「心のバリアフリー」は日本よりは全然進んでいそうだけれど。
決して(日本より)生活しにくいってわけではないのであろうけれど。

でも、心の(ソフトの)バリアフリーも、ハードのバリアフリーも両方大事だと思うんだよな~。
エレベーターのボタンが見づらいとか、地下道の案内表示が不親切とか、
そのくらいだったら、すぐどうにかできそうなのに…
誰にとっても見て分かりやすく表示するって発想も、ソフト面のバリアフリーじゃなくて??

北欧の国々は福祉先進国だと思っていただけに、
なんかイマイチ腑に落ちない気がするのでした。

*****

そんなわけで、長々と書いてきたフィンランド旅行の記録は、これでおしまいです。
すごく楽しかったんだけど、オーロラ見れなかったし、行きたかった観光地には全然行けてないし、
リベンジしなくちゃ!また行きたい!!と既に思っています。
ううう。また行きたいよ~!
いつか、きっと! 今度はベリー摘みができる季節が良いなあ…♪(やっぱりワシは森の小人w)


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Posted by カレイドスコープ みずほ at 20:00│Comments(0)お出かけ(遠く)
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