2011年06月28日
◆読書感想文「復興の精神」
今日は読む日であった。
本を読んだし、ウェブ上の文章も読んだ。
上田紀行「慈悲の怒り」がとても面白かったのだが、本を置いてきてしまったので、感想文は後日。
もう一冊読んだ「復興の精神」の読書感想文を書いてみる。
*****
「復興の精神」新潮新書(著)養老 孟司, 茂木健一郎, 山内昌之, 南直哉, 大井玄, 橋本治, 瀬戸内寂聴, 曽野綾子, 阿川弘之
http://www.amazon.co.jp/%E5%BE%A9%E8%88%88%E3%81%AE%E7%B2%BE%E7%A5%9E-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-422-%E9%A4%8A%E8%80%81-%E5%AD%9F%E5%8F%B8/dp/4106104229
今アマゾンでのレビューを読んで、レビューに「んだ!んだ!」と思ったぞよ。
この表現の仕方のうらに、勝手に同じ思いを読み取って、共感したwww
そのレビューはこちら。
http://www.amazon.co.jp/review/R1CGHY5LK5GPO3/ref=cm_cr_rdp_perm
んーとねー。
正直、ちがくね!?古くね!?視野が狭くね!!?と思う点も多々あったのだが、様々な人の意見を読むことができる点は良いだろう。自分では普段は手に取らないだろう人の文章も入っているし。
…そう思いつつ、様々な人が居てそれそれに異なった意見があることを認めましょう♪とか思っているくせに、あ~これ以上読んでらんに(られない)!とばし読みした章があったりしたのだが。にゃはは。
自分の判断基準も、単純な好き嫌いであることを自覚しましたよ。
特に面白かったのは、
南直哉氏(禅僧。長野出身だ~)の章。
「思い通りにしようとする意思」に基づいた社会からの脱却、その方向性は「融通と節制」の社会か。「苦」の発見と無力さの自覚。そんなことが書かれていたと思う。お坊さんだからだろうか?無常の自覚、人間の無力さへの痛切なまでの自覚。でも、それが新しい社会システムを作るうえでは不可欠と。
これまでの社会のあり方からの脱却への意志を最も感じさせられたのが、この章だった。背筋が伸びるというか、しゃっきりする感じだったね。
大井玄(医師)氏の章。
『閉鎖系倫理意識」の長所と短所。日本人の特徴の再認識と、復興への確信。まとめるとそういうことか??この「閉鎖系倫理意識」の解説が面白い。閉鎖した限られた環境の中で生きてゆくための能力のこと…かな?江戸時代にもエコロジーの問題があり、しかも山林の保護に成功しているという事例は初めて知った。そして、政治能力が低く、情報発信能力が低いのも江戸時代からなのね~じゃあ、しょうがね~な~ともw、それでも、全体に明るさの感じられる章。
全体的に私が感じたのは、「復」興では不十分で、新たな意識、価値観に基づく社会を、このときに作らなくてはいけないという意識が多くの人にあるということ。むしろ今をその機会として生かさなくてはいけないという切迫感?原発に象徴される、不必要なまでの消費が当たり前になっていた社会への疑問視。
*****
そのほか、この本を読みながら考えたこと。
自分の体験を材料に自分の頭で考えることの尊さ。
やっぱりさ~やっぱりさ~。どうしても文句言いたいんだけどさ~(結局書くんかw)
昔の思想家や古典的文書の名文句をひっぱってきてもさ~その人の考えていることがお粗末じゃ駄目なんだよ。
「Aという現状があって、Bなくしては解決しない。かの○○も~~と言っている。」というけどさ、
私にはA→Bのつながりが短絡的だと思えるんですよ。それも一つの解決策かもしれないけど、Bだけじゃないでしょ?そして、それは古いでしょ?(私の好みじゃないだけかも?)Bでなければ!ってその硬さは何?そして時代も社会背景も全然違う○○さんのお言葉を持ってきて、自説を補強するために使うけど、あなたの考え方のお粗末さが余計強調されるだけですけど?○○さんが迷惑がりますよ?
…って感じ!!(怒)
昔の知識人の言ったことをたくさん引用できるからって、あなたがいいこと言ったわけじゃありませんから。知識の多さと、賢さは別ですから。っつーか、そこ履き違えている感じが頭にくるんです!!きーーーーー!!!!!
と引用文だらけの読書感想文を書くみずほは怒るのであった(笑)
何を引用しようと、面白いか否かは、その人の頭で考えたことなんだな、と。
引用なんて、その人の解釈や意図で、いくらでも都合よく使うことができちゃうし。
以前少し書いた、ツイッターの小学5年生のはるかぜちゃんのつぶやきも、
彼女が(言葉には受け売りがあるかもしれないが)自分で考えたことをつぶやくから面白いのだ。
しかも、そこが「子供」であることの素晴らしさかと思ったのだが、いちいち真剣。何事も全力。
ありがたい名文てんこ盛りのじーさんの頭の固い話より、よーーっぽど面白いぞ!!
…あ。またエキサイトしてしまった。
えとえと、そういうわけで、そのまんまの自分で考えることを大事にしようと思った次第。
*****
ま、そういうのとか、あと「年よりは頭固くていけねぇな!」って感想とかね。(上のとかぶるなw)
冷静に確認すれば、南直哉さんは比較的若い(50代前半)けど、他の人の年齢層メインは60代~70代あたり。(40代の茂木さんから、90代の阿川さんまで)。私がすっげーいい!と思った大井さんも70代だ。
訂正します。年齢じゃありません。年寄りとひとくくりにして申し訳なかったです。
ま、私が嫌いな、(私の感じるところの)年寄りくささというものがあると自覚した。ということで。
あとねえ、
強力なリーダーを求めるのは、もうやめようよ?って思った。
その大井さんが書くところによれば、日本人のタイプは政治の能力が低いらしいよ?こういうときには、誰かにグイグイと引っ張っていってほしい気持ちはあるけれど、そういう人物が出るのか?そして、そういう人物にヨシとできない方向に引っ張っていかれるのってどうなんだ?(某ジャイアンみたいな国のごとく。)
いまネット等を使った新しい支援の形が実効性をもって広がっているというネットでの記事を読んだ。
ほぼ日刊イトイ新聞の「ふんばろう東日本支援プロジェクトの西條剛央さんの、すんごいアイディア」
http://www.1101.com/funbaro/index.html
ここには「強力なリーダーシップを持つリーダー」は出てこない。
でも、志のある人が上手に繋がって自分のできることを楽しくやって、役に立っている。
そして、読んでる私も元気になるw
これからのリーダーシップって、人の繋がり方って、
こういう感じじゃないのかなあ?
ま、リーダーシップに問題あるって某首相を批判したって、前には進まないと思うわけ。
「今の首相の何代か先にもっといい首相が立つと信じたい」とか言ってても、意味ないと思うわけ。
いや別に首相の身の振り方に意見があるわけじゃないし、推してもいないけどね。全然。
それよりも、「若い人たち」の、志の高さと繋がる力と新しい物事の動かし方のほうが、
ずっと触れて元気になるし、単純に、好きだ。
オーラソーマ的な話になれば、オリーブグリーンという色のキーワード。
「フェミニンリーダーシップ」を思い出すわけですよ。
先の自分で考えるって話は、ゴールドのことみたいだとも思った。
本を読んだし、ウェブ上の文章も読んだ。
上田紀行「慈悲の怒り」がとても面白かったのだが、本を置いてきてしまったので、感想文は後日。
もう一冊読んだ「復興の精神」の読書感想文を書いてみる。
*****
「復興の精神」新潮新書(著)養老 孟司, 茂木健一郎, 山内昌之, 南直哉, 大井玄, 橋本治, 瀬戸内寂聴, 曽野綾子, 阿川弘之
http://www.amazon.co.jp/%E5%BE%A9%E8%88%88%E3%81%AE%E7%B2%BE%E7%A5%9E-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-422-%E9%A4%8A%E8%80%81-%E5%AD%9F%E5%8F%B8/dp/4106104229
紹介文
東日本大震災以降、私たちはどのように考え、どのように行動し、どのように生きていくべきなのか。すべての日本人が向き合わねばならないこの問いに、九人の著者が正面から答えた。「精神の復興需要が起きる」「変化を怖れるな」「私欲を捨てよ」「無用な不安はお捨てなさい」「どん底は続かない」…その言葉は時に優しく、時に厳しい。3・11以降を生きていくための杖となる一冊。
今アマゾンでのレビューを読んで、レビューに「んだ!んだ!」と思ったぞよ。
この表現の仕方のうらに、勝手に同じ思いを読み取って、共感したwww
そのレビューはこちら。
http://www.amazon.co.jp/review/R1CGHY5LK5GPO3/ref=cm_cr_rdp_perm
んーとねー。
正直、ちがくね!?古くね!?視野が狭くね!!?と思う点も多々あったのだが、様々な人の意見を読むことができる点は良いだろう。自分では普段は手に取らないだろう人の文章も入っているし。
…そう思いつつ、様々な人が居てそれそれに異なった意見があることを認めましょう♪とか思っているくせに、あ~これ以上読んでらんに(られない)!とばし読みした章があったりしたのだが。にゃはは。
自分の判断基準も、単純な好き嫌いであることを自覚しましたよ。
特に面白かったのは、
南直哉氏(禅僧。長野出身だ~)の章。
「思い通りにしようとする意思」に基づいた社会からの脱却、その方向性は「融通と節制」の社会か。「苦」の発見と無力さの自覚。そんなことが書かれていたと思う。お坊さんだからだろうか?無常の自覚、人間の無力さへの痛切なまでの自覚。でも、それが新しい社会システムを作るうえでは不可欠と。
これまでの社会のあり方からの脱却への意志を最も感じさせられたのが、この章だった。背筋が伸びるというか、しゃっきりする感じだったね。
引用「ならば、他者に直面し、その無力さにおいて切に意志して、我々は今、この大震災後の生を受け入れるべきである。いままでとは別の存在の仕方を、決断すべきである。仕様がないなあ、と低く呟いて、それでも、立つべきなのである。」
大井玄(医師)氏の章。
『閉鎖系倫理意識」の長所と短所。日本人の特徴の再認識と、復興への確信。まとめるとそういうことか??この「閉鎖系倫理意識」の解説が面白い。閉鎖した限られた環境の中で生きてゆくための能力のこと…かな?江戸時代にもエコロジーの問題があり、しかも山林の保護に成功しているという事例は初めて知った。そして、政治能力が低く、情報発信能力が低いのも江戸時代からなのね~じゃあ、しょうがね~な~ともw、それでも、全体に明るさの感じられる章。
引用「私にとっての驚きは、この国が復興することを一瞬たりとも疑わなかったことだ。(中略)そして最大の意義は、私がこの国に生まれたことを誇りに思い、同胞である日本人に深い愛情を抱いていることを再発見したことである。」
全体的に私が感じたのは、「復」興では不十分で、新たな意識、価値観に基づく社会を、このときに作らなくてはいけないという意識が多くの人にあるということ。むしろ今をその機会として生かさなくてはいけないという切迫感?原発に象徴される、不必要なまでの消費が当たり前になっていた社会への疑問視。
*****
そのほか、この本を読みながら考えたこと。
自分の体験を材料に自分の頭で考えることの尊さ。
やっぱりさ~やっぱりさ~。どうしても文句言いたいんだけどさ~(結局書くんかw)
昔の思想家や古典的文書の名文句をひっぱってきてもさ~その人の考えていることがお粗末じゃ駄目なんだよ。
「Aという現状があって、Bなくしては解決しない。かの○○も~~と言っている。」というけどさ、
私にはA→Bのつながりが短絡的だと思えるんですよ。それも一つの解決策かもしれないけど、Bだけじゃないでしょ?そして、それは古いでしょ?(私の好みじゃないだけかも?)Bでなければ!ってその硬さは何?そして時代も社会背景も全然違う○○さんのお言葉を持ってきて、自説を補強するために使うけど、あなたの考え方のお粗末さが余計強調されるだけですけど?○○さんが迷惑がりますよ?
…って感じ!!(怒)
昔の知識人の言ったことをたくさん引用できるからって、あなたがいいこと言ったわけじゃありませんから。知識の多さと、賢さは別ですから。っつーか、そこ履き違えている感じが頭にくるんです!!きーーーーー!!!!!
と引用文だらけの読書感想文を書くみずほは怒るのであった(笑)
何を引用しようと、面白いか否かは、その人の頭で考えたことなんだな、と。
引用なんて、その人の解釈や意図で、いくらでも都合よく使うことができちゃうし。
以前少し書いた、ツイッターの小学5年生のはるかぜちゃんのつぶやきも、
彼女が(言葉には受け売りがあるかもしれないが)自分で考えたことをつぶやくから面白いのだ。
しかも、そこが「子供」であることの素晴らしさかと思ったのだが、いちいち真剣。何事も全力。
ありがたい名文てんこ盛りのじーさんの頭の固い話より、よーーっぽど面白いぞ!!
…あ。またエキサイトしてしまった。
えとえと、そういうわけで、そのまんまの自分で考えることを大事にしようと思った次第。
*****
ま、そういうのとか、あと「年よりは頭固くていけねぇな!」って感想とかね。(上のとかぶるなw)
冷静に確認すれば、南直哉さんは比較的若い(50代前半)けど、他の人の年齢層メインは60代~70代あたり。(40代の茂木さんから、90代の阿川さんまで)。私がすっげーいい!と思った大井さんも70代だ。
訂正します。年齢じゃありません。年寄りとひとくくりにして申し訳なかったです。
ま、私が嫌いな、(私の感じるところの)年寄りくささというものがあると自覚した。ということで。
あとねえ、
強力なリーダーを求めるのは、もうやめようよ?って思った。
その大井さんが書くところによれば、日本人のタイプは政治の能力が低いらしいよ?こういうときには、誰かにグイグイと引っ張っていってほしい気持ちはあるけれど、そういう人物が出るのか?そして、そういう人物にヨシとできない方向に引っ張っていかれるのってどうなんだ?(某ジャイアンみたいな国のごとく。)
いまネット等を使った新しい支援の形が実効性をもって広がっているというネットでの記事を読んだ。
ほぼ日刊イトイ新聞の「ふんばろう東日本支援プロジェクトの西條剛央さんの、すんごいアイディア」
http://www.1101.com/funbaro/index.html
ここには「強力なリーダーシップを持つリーダー」は出てこない。
でも、志のある人が上手に繋がって自分のできることを楽しくやって、役に立っている。
そして、読んでる私も元気になるw
これからのリーダーシップって、人の繋がり方って、
こういう感じじゃないのかなあ?
ま、リーダーシップに問題あるって某首相を批判したって、前には進まないと思うわけ。
「今の首相の何代か先にもっといい首相が立つと信じたい」とか言ってても、意味ないと思うわけ。
いや別に首相の身の振り方に意見があるわけじゃないし、推してもいないけどね。全然。
それよりも、「若い人たち」の、志の高さと繋がる力と新しい物事の動かし方のほうが、
ずっと触れて元気になるし、単純に、好きだ。
オーラソーマ的な話になれば、オリーブグリーンという色のキーワード。
「フェミニンリーダーシップ」を思い出すわけですよ。
先の自分で考えるって話は、ゴールドのことみたいだとも思った。
Posted by カレイドスコープ みずほ at 23:10│Comments(0)